教室にはもう結構人がいた

女子はもう全員いるんじゃないだろうか

俺の席の周りで固まって話してる

こういうの結構腹立つ

鼻につくきつい香水の香り


何だこいつらって感じだな


「ここ」

俺の声、朝にしてはいい方だったと思う

「なんだよ、うっせーなぁ!!」

香水の匂いとは全くかけ離れた口調だ


女子は俺の方に振り向いた

じっと見てる

何?俺の顔になんか付いてるの?


「あぁ、ごめんねぇ。ここって、えーっと……松尾クンの席だったよね」


あれ、態度急変かよ

こいつらも面食いか