昨日の帰り、菜穂に頼まれたのだ。
「理恵はせっかく月見里と仲良いんだから利用しなさいっ!」
で、スパイ。
「月見里に用があるってことにして作戦を聞き出してきて!」
だそうだ。
「私には無理……」
そんなに器用じゃないのに。
てか、文系クラスの先輩に見つかったらアウトじゃん。
この前、月見里君から強制的に渡されたメールアドレスにメールを送る。
初メールがスパイって。
「理恵ちゃーん。お待たせ、待った?」
ジャージ姿の月見里君が走ってくる。
なんだっけ、菜穂が言ってたコツは。
「色仕掛けよっ!」
出来るか、んなもん。
却下。
どうしよう。
せめて何で呼び出したかぐらいは言わないと。
「だ、大丈夫。今日、頑張りましょうね」
「理恵はせっかく月見里と仲良いんだから利用しなさいっ!」
で、スパイ。
「月見里に用があるってことにして作戦を聞き出してきて!」
だそうだ。
「私には無理……」
そんなに器用じゃないのに。
てか、文系クラスの先輩に見つかったらアウトじゃん。
この前、月見里君から強制的に渡されたメールアドレスにメールを送る。
初メールがスパイって。
「理恵ちゃーん。お待たせ、待った?」
ジャージ姿の月見里君が走ってくる。
なんだっけ、菜穂が言ってたコツは。
「色仕掛けよっ!」
出来るか、んなもん。
却下。
どうしよう。
せめて何で呼び出したかぐらいは言わないと。
「だ、大丈夫。今日、頑張りましょうね」

