嘘恋シアター



電車から降りて着いたのは、最近できたアミューズメント施設だった。



ゲームセンターとか、ボーリング場とか、いろいろ併設されている場所だ。



今までこの場所ができた、ってことを知ってはいたけれど、


友達は部活が終わった後に行くみたいだし、部活をしていない私は帰ってご飯を作らなきゃだしで


結局ここに来るのは初めてだった。




「わあ...こんなかんじなんだ...」



入口を見上げて感想をもらすと


橋本くんに、後ろから覗き込むように話しかけられた。



「来たことない?」


「うん。初めて」


わたしがそう答えると


「そっか...」ってちょっと考えてるように下を向いて




「...だけど、あいついるし大丈夫かな」




ってぼそっとつぶやいた。



それは本当に小さな声で



聞き取れるほどのものじゃなかったはずなのに




わたしの...耳じゃなくて頭に直接響くように




鮮明に、広がった。