「なぁ…凉…、止めとけって…。」


「負けるに決まってるって…。無駄骨だろ…」



さっきからずっといろんな人に止められている。


そんな様子を見て、ずっと沖田は笑っている。



「手加減してやれよ」

「しないよ、向こうも本気らしいからね。」



あっちではこんな会話が繰り広げられている。



すると、誰かに肩を叩かれた。



「舐めないでくれるかな?」



沖田だ…。



沖田がそう言うと、周りから歓声があがる。



こっちには慈悲の目が向けられる。



気にしない。




喧嘩を売ってきたのはあっちなんだから。



私はただ、その喧嘩を買っただけ。




………そう。



あくまでも、買っただけ………。