あたしの仕事に文句を言ってこなかった彼は今回のプロジェクトには猛反対だった。 だけど、仕事を辞めますなんて言えなくて。 結局選んだ道は別れ。 「別にいいけどねっ...」 意地を張って早歩きで駅に向かう。 視界の隅にはカップルが入ってきて、何故か悔しくなった。 涙が出そうなくらいに。