「……んんーっ。」

京太朗さんの唇に…舌によって

下唇を吸われ、舐められ

熱い舌が割り込まれる。

あの時以上に

熱く…深く絡み合う私達。

お互いの口内に

ゆずが香る甘酸っぱいハチミツが

ねっとりと浸透していく。

….ああ。

大人の京太朗さんには叶わない。

熱を帯びたカラダは

チカラが抜けて蕩けそうだ。

あの時のキスが再びよみがえる。


でも、あの時と違う事がある。


それは….もう禁断の扉を開けた

危ない秘密の恋人関係じゃない事。

幸せの扉を堂々と開け

誰の邪魔も受ける事のない

離れないと誓った

甘い甘い夫婦関係になった事。

なおも絡み合う私達。


……愛してる。


溢れそうになる想いを唇と舌に込めて

私は京太朗さんに

ギュッとしがみつきながら

不器用ながらも

その熱い想いに応えるように

……舌を絡ませた。