私は京太朗さんを

もう一度ジッと見つめた。

ドキドキするけど

恥ずかしくなる気持ちを抑えて

震えそうになる口を開いた。


「…して…….先生…。
……ハチミツキスをして…。」


その言葉を聞いた京太朗さんは

「……わかった。
まぁ…嫌だなんて言われても
するつもりだったけど…。」

と言って

再び意地悪そうな笑みを浮かべた。

そして

あの時のように

その指先のハチミツを私の下唇に

優しくなぞるように塗りつけた。

…………….!!

くすぐったいのと緊張感で

頭から背中がゾクリとする。

微かに目を見開いた。

「…そんな緊張するな。
俺まで緊張するだろ?」

と、私を見てクスッと笑いながら

容器をシンクに戻した京太朗さんは

指に残ったハチミツを

ペロリと舐めた。

視線は私に注がれたまま…。

その仕草が本当にセクシーで

ますますドキドキする。

下唇から香るゆずハチミツが

私の鼻を掠める。

京太朗さんは顔を近づけると

私の顎を優しく持ち上げた。

そして

至近距離まで近づいた

私の瞳を見つめる。

「…愛してる…光華。
あの時よりもずっと…。
もう…俺は…お前しか愛せない。」

と、色気を含んだ声でそう囁くと

噛みつくように強く私の唇を塞ぎ

食べるように激しいキスをした。