甘いキスと蜜の味【本編完結】

天城先生は皆に

『お前達の卒業式が気になったから
特別に外出許可を貰って来た。』

と言って、説明していたけど

携帯をチェックすると

『光華、卒業おめでとう。
今日の事を
内緒にしていた事や
出勤と嘘をついて事は悪かった。

今日はE大付属は開校記念日で
全校生徒も教師も休み。

教え子の卒業を
見届けたかったのもあるが
お前の最後の制服姿や
成長を見届けたかった。

帰ったらマンションで待ってる。
駅まで迎えに行くから
オフクロさんと昼食済んで
電車乗ったら連絡してくれ。』

とメールが入っていた。



何だそういう事かと思うと

来てくれた事が嬉しくなった。


卒業式が済んで

クラスメイトとの挨拶も

一通り交わした後

天城先生が気になって

玄関を出ると

天城先生は既に他の卒業生と

写真を一緒に撮っていたり

囲まれて談笑していた。

遠くからその姿を見て

「….みっちゃんいいの?
あなたの大事な人が
他の女の子に囲まれてるよ。」

と、私の横で

既に事情を知っているりっちゃんが

ニヤニヤしていた。

「…うん、いいの。
皆の卒業を見届ける為に来たのも
あるみたいだし。」

そう言って微笑むと

「そーなの?
まぁ…みっちゃんも先生も
ラブラブそうだよね。
お互いの左手薬指が
ラブラブだと物語ってるからさ。」

「えっ!?」

りっちゃんの言葉に驚くと

「あらっ。
私が気づかないとでも思った? 
皆は気づかなくても
私はみっちゃんの友人歴長いんだもの。
すぐ気づくわよ。
退場の時に先生の左手薬指が
チラッと見えたし。
秘かに見せつけちゃって
羨ましいわね。」

そう言ってりっちゃんは笑った。