私は半年前の3月に
A学院高校を無事に卒業した。
卒業式の事は記憶に新しいけど
式の終盤から退場の際に
「あれー?天城じゃん!?」
「本当だ!!」
「えーっ!!嘘ーーっ!!」
「何でーー!?」
と、会場が騒然となり
3年生皆も
一部の在校生も
教職員も驚いたし
私自身も
…えっ!?あれっ!?何で?
と驚いた。
無理もない。
なぜなら、卒業式当日の朝
「卒業式で泣くなよ。」
「泣かないよ。逆にワクワクする。」
と言いながら
2人で朝食を食べて
玄関で
“行って来ます。”
“気をつけてね。”
“頑張れよ!!”のキスを交わした後
私は制服
天城先生は普段通りにスーツ姿で
電車に乗る私の為に
普段より早めに
一緒に自宅マンションを出て
「…光華、気をつけてな。
オフクロさんによろしくな。」
と、私を駅まで送り届けてくれた後
普段通りにE大付属へ出勤したはずの
天城先生が保護者席で
私の母親の隣に座っていたから…。
2月から3年生のみ
週1登校になったのを機に
私は天城先生の自宅マンションで
同棲生活を始めた。
前日特に何も聞かされてないし
いつも通りだったのに
先生が何でここに?学校は?
ハテナマークだらけの頭の中で
先生は“してやったり”と
言いたげな顔で微笑み
母親も既に事前に先生から聞いて
知っていたのかもしれない。
私を見てクスクス笑っていた。
