甘いキスと蜜の味【本編完結】


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前を歩くと決めても

私はやっぱりまだまだコドモ。

時々寂しい時もやっぱりあった。

彼氏とラブラブなりっちゃんを

近くで見ている時

他の生徒や女性教師と

話している天城先生を見た時は

胸が締め付けられて苦しかった。

嫉妬している自分が嫌で

凹みまくった時もあった。

ため息が何度も出た。

来年3月迄が長く感じた。

私も2人きりで早く会いたい。

あの時みたいに

先生に抱き締めて欲しい。

私にだけ微笑んで欲しい。

堂々と付き合ってると早く言いたい。

何度も思った反面

バレてないか不安にもなった。



メールも電話も頻繁にすると

誰かにばれてしまいそうで怖いから

送りたい、かけたい気持ちを抑えて

私は毎日を過ごした。




そして、予告通り

年明けに天城先生の退職が

正式に全校生徒に発表された。

学校中にどよめきが走ったのは

言うまでもなく

ここぞとばかりに告白する生徒が

後をたたなかったし

ある女性教諭までが

先生に告白したとの噂が流れた時は

かなり動揺して

さすがに先生に連絡を取ったけど

後日、先生から

『…安心しろ。
噂は本当だが、断った。
眼中にない。
俺はお前だけだから待ってろ。」

とメールが来た時は

ココロの底からホッとした。


先生は3月まで

淡々と進めていたし

私もあともう少しと言う気持ちと

先生が担任を外れ

A学院を辞めてしまう寂しさも

少しは感じながらも

約束が叶う日まで我慢して

いつも通りに振る舞い

2年生の残りの日々を過ごした。