甘いキスと蜜の味【本編完結】

突き刺さっていたココロの痛みが

スーーッと癒えていく。

会えるの?会ってもいいの?

「…天城先生が辞めても
私は…先生に会ってもいいの?」

拭われたばかりなのに

また涙で視界がぼやけていく。

「…ああ、勿論だ。
お前の顔がずっと見れなくなると
俺が辛い。
会いに来てくれ…。
俺も、またこっちに来るから。」

先生は優しく微笑んでくれた。

「……先生。」

なおも止まらない私の涙に

「…泣くな。目が腫れるぞ。」

と、苦笑いした先生の顔が近づいて

私の瞼にキスを落とした。

「…………!!」

さっきの額へのキスに続いて

瞼にも落とされた先生の唇。

私のカラダは硬直して

顔が再び火照り始めた。

「…花村。」

先生は視線をそらす事なく

私をジッと見つめた。

「……天城先生。」

呟くように先生を呼ぶと

先生は両手で私の頬を包み込み

軽く上を向かせた。

失恋したばかりなのに

私は既にこの目の前にいる

天城先生にココロを

鷲掴みにされてしまったみたいだ。


「…私も、先生が好きです。」

と、私は先生に愛を囁いた。


「……花村。」

先生は再び私の瞼にキスを落とすと

「……来年会えるまでの約束と
今の俺の精いっぱいの気持ちだ。
……愛してる……光華。」

と、私の名前を呼び

私に愛を囁いた先生の顔が

ゆっくりと近づく。

ドキドキしながらも

今から始まる事を

私のココロは受け入れたかのように

そっと目を閉じた。

先生はゆっくりと優しく

私の唇に自分の唇を重ねた。




この瞬間、禁断の扉は開かれた。