甘いキスと蜜の味【本編完結】


坂上先輩と絵里先輩が……。

内緒で学校とかで会っていた。

しかも

信じて、慕っていた絵里先輩が

私と坂上先輩を別れさせようと

嘘の情報を流していて

坂上先輩もそれを鵜呑みにしていた。



私はショックを通り越して

何を言えばいいかわからなかった。

今まで坂上先輩を想い

仲直りしたくて

絵里先輩を頼ったのに

でも、本当はその裏では

絵里先輩が私達を別れさせようと

嘘を流した事で

私達はそのレールを裏切る事なく

ギクシャクした。

何度も私がわかって欲しかった事を

わかって貰えなかったのも

偶然でなく、シナリオのように

仕組まれていた事だったとすれば

仲直りしたくて願い続けた

私の今までの行動が

まるで馬鹿みたいに感じた。

メールが来なくて

電話に出て貰えなくて

凄く不安だった時間に

喜ぶ顔が見たくて、愛情込めて

クッキーを焼いていた時間に

坂上先輩と絵里先輩は

内緒で会って

キスをして

カラダを重ねて抱き合っていた。

そして、今も2人が一緒に…。

「…馬鹿みたいだ、私…。」

そうポツリと呟くと

「…何を言ってるんだ。
馬鹿なのは、花村じゃない。
あいつらだ。
お前は何も間違ってはいない。
何も落ち込む必要はない。

…俺は、あいつらをこのまま
野放しにはしない…。
よって、花村…。
お前だけに泣き寝入りはさせない。」

天城先生の視線が私に強く向けられた。