「ほへんなはい」
食パンをもぐもぐさせながら、私は謝罪する。
そんな私を見て毎朝迎えに来てくれる幼馴染み「伊坂大賀」が溜息をつく。
「なんで寝坊するんだ、いつもいつも!」
「夜遅くまで勉強してて……」
「ダウト」
ポカッと軽く頭を殴られる。痛いけど、嬉しい。
「お前は嘘つく時、服の裾を掴んでるんだよ。くせだな。」
「あ、ほんとだぁ!」
セーラー服の裾を掴んでる右手に気づく。「馬鹿か」と大賀は、さっさと行ってしまう。
「あ、待ってー!」
私の名前は花見愛花。
幼馴染みの井村大賀のことが好きな女子高生です。