「ブレスレットさ、告白成功したらプレゼントしようと思って買ってた。」
ニカっと笑う大村。でもそれはいつもの意地悪な笑みじゃなくて温かい物だった。
「ありがとう!めちゃくちゃ嬉しい!」
「でもさ、戻ったら望美ナンパされててめっちゃ焦ったし。
何変な奴に引っかかってんだよ。しかも最後に名前呼ぶって、俺もされたことねーのに。」
こ、これって世に言うヤキモチって奴ですか?
いじけてる姿が何だか可愛い///いつもは自身満々な態度しかとってないから。
「さっきは助けてくれてありがとね、直人!」
「おう!……って今、直人って呼んだか⁉やべー。すげー嬉しい。なーもう1回呼んでくれ!」
目の前で手を合わせてお願いポーズの直人。
「えー、どうしよっかなー?」
今日は今までの意地悪仕返しちゃえ♪
「ちょっ、もったいぶるなよー。」
今日はクリスマス。みんなが幸せな特別な日。
でもね、私にとっては大嫌いな人が大好きな人になった特別な日にもなったよ。
直人、これからは毎年一緒に祝おうね。
〜Fin〜


