「そっか。それが答えか。」
冷たく言い放たれた一言。
顔をあげると切なそうに見つめる大村がいる。
「違うっ「もーいい。帰るか。」
大村は私の目を見ないでいう。背中を向けて歩き出す。
追いかけたいのに怖くて足が動かない。
私、大村のこと嫌いじゃない。
嫌いじゃなくて普通でもなくて…
私は大村のことが好きだったんだ。
意地悪されても本気で嫌じゃない。今日も特別じゃなくなって寂しかった。
優しいところも見つけたし。さっきも助けてくれた。
そんなところに自分も知らない内に好きになってた。
大村に恋してたんだ。


