でも ずっと文字を眺めていたら 気づいたことがあった 。 あの子は 右利きだった 。 左利きじゃない 。 左側なんて 教科書を置いて だれも 気づきなんかしない 。 そう思ったら 私の恋心は 終わるに終われない 。 ーーー 違う人かもしれない 。 そう考えてしまう 。 そう 都合の良いように 私の脳は動いてしまう 。 ーーー どうか彼でありますように 。 私の願いはそれだけだった 。