腕をグイと掴まれる。 私は慌ててパジャマの上を持った。 「ひゃあ!?」 急に抱き上げられ、声を上げたら――。 「黙れ」 ピシャリと投げつけられた一言。 「……っ」 同じ龍神様でも、千早様とは違う、冷たい声に表情。 純粋に恐怖を感じた。 抱かれたまま大人しく固まる。 「そう…賢明な判断だな。怯えるお前は悪くない」 窓を開けながら、ニヤリと意地悪げに微笑む白龍様。 「向こうへ行ったら、たっぷりとイジメてやる」 こうして真夜中、私は伝説の白龍様に連れ去られた。