あっという間だった。
私のパジャマの上は呆気なく奪い取られてしまった。
「っ…!」
半袖シャツを下に着ていたから、まだ裸じゃない。
ギリギリセーフ。
でも、これ以上は本当に無理!
「縮こまるな。まず腕を見せろ」
「え?腕?」
白龍様は私の右腕を持ち上げた。
「………ない、か」
右腕をじっくり観察してから、今度は左腕へ。
すると…。
「……あった」
へ?何があったの!?
白龍様が見ている先には、なんとあの白い痣があった。
「あれ…?なんか、痣が増えてる?」
さっきまでは小さな楕円が一つだったのに、今は楕円が三つある。
「俺が触って龍化が進んだか…。あまり刻がないな」