「………沙、織…?」
目と目が合った。
千早様が、私を見てる。
見て、くれてる…!
「なぜだい…?沙織が…見える…。これは、幻覚かい…?」
訝しみ首を傾げる千早様に私は思いきり抱き着いた。
「千早様…!沙織です!沙織なんです!」
「沙織……沙織の声だ…。沙織、本当に君なのか…」
「本当に私ですよ!千早様……ごめんなさい!私、自分勝手に行動して…こんなことにっ…!」
伝えたい思いがぐちゃぐちゃになって口からこぼれる。
また泣きたくなって必死で涙を堪えるけど、堪えれば堪えるほど言葉が支離滅裂になっていった。
「沙織の魂がいるのか?」
不意に、冷静な声が聞こえた。
伊吹様だ。
「ああ、間違いなく沙織の魂だね。しかも、まだ自我があるなんて……。ほら、沙織。顔を上げて、私を君の瞳に映してくれないか?」



