三つ子ちゃん達はこれから自分達で身体を洗うらしく、石鹸を持って大はしゃぎ。
そんな三人に「危ないから走るな」と注意する澪様。
うーん……こうして観察してると、澪様って…。
「澪様って、子供好きなんですか?」
「……好きではいけませんか?」
うう、私に対しては口調が他人行儀だ。
「子供は可愛い。純粋無垢で、まだ汚れを知らぬ……愛おしい存在です」
「………悠斗さんも?」
小声で尋ねたら澪様の肩がビクリと震えた。
「勘違いだったらすみません。澪様は……悠斗さんに、恋してませんか…?」
思いきって聞いてみたら、長い沈黙が返ってきた。
そして…。
「………だったら、なんです?」
「え?」
「青龍の長が人間に恋心を抱いている…。滑稽だと、お前もかと、笑いますか?」



