「あ~!フウちゃんのせいであたしのエビフライむこういっちゃった~!」
悔しそうに叫ぶるりちゃんに悠斗さんがすかさず対応。
「ほら、回してやるから椅子の上に立つなって」
「わあ~!ありがとう!ユウちゃん」
「ユウちゃん、えりにもとって!」
「ん?何が欲しいんだ?」
「そこのタマゴ~」
なんか、端から見てると悠斗さんて…。
「………悠斗さんて、三つ子ちゃんのお父さんみたいですね」
隣に座る千奈美さんに呟けば、うんうんと頷いてくれた。
「世話好きなのよね。うちの子の面倒もみてくれて、正直助かるわ~」
世話好きか…。
確かに、さっきから三つ子ちゃん達のお世話ばかりで全然食が進んでない。
「あっ、こぼれちゃった…」
美味しそうに食べていた茶わん蒸しを服の上に落としちゃったまりちゃん。
「あ~、動くなよ、まり。俺が拭くから」



