そして、勢いよく開け放たれた。
ガラッという音と共に周りが明るくなる。
「お、見~つけた!」
私達を発見してニヤリと笑う翔太くん。
「るりまりえり!それから、さおりお姉ちゃん!」
「何!?沙織、貴様そこで何してる!?」
あうっ!!
シトリ様がこっち睨んでる…!!
「全く…見当たらんと思ったら、ガキどもと遊んでましただと?」
ビクビクしながら畳に下りた私は、お説教モード全開でゆっくり近づいてくるシトリ様に苦笑いを向けた。
……うん。これでごまかせるなんて思ってない。
「確かに私はここを好きに使えと言った。だが、ガキの遊び場を提供した覚えはない!」
「す、すみません…」
でも、シトリ様。
あなたがお留守の間、この部屋は子供達の遊び場と化してるみたいですよ?
……なんて、言ったら毒で抹殺されそう。絶対黙っとこう。



