うぅ…けっこう重量が…。
子供って軽そうに見えてずっしりしてるんだよね。
その子にもよるのかな?
それでも何とか抱き上げて、私はまりちゃんと布団の上へ乗っかった。
「しめるよ~」
下から声が聞こえたかと思うと押し入れがスススと閉まる。
外が覗き見れる僅かな隙間を残して周りは真っ暗になった。
「いつもここに隠れるの?」
「いつもじゃないけど、かくれる」
まりちゃんと話していると、下の二人が楽しそうな声で教えてくれた。
「たぶん、もうすぐショウちゃんくるよ!」
「しーっ!だれかきたっ」
下の二人の言う通り、扉の開く音が響いて誰かが部屋に入ってきたのがわかった。
「父上!!今からでもお考え直しを!私を…私を青龍の長にして下さい!!」
聞き覚えのない男性の声がする。



