シトリ様が保証してくれるなら、大丈夫なのかな?

もと青龍の長だって言ってたし。


「ありがとうございます」



それきり黙ったまま通り過ぎる景色を見てた。


左側に巨大な転生山、遠く右に見えるのは活火山。

前方には青々とした山脈がある。


シトリ様がいきなり急降下したのは、徐々にほの明るくなってきた頃だった。

降下した先に花の屋形が見えてくる。


「え?あれが…屋形?」


視界に映ったのは、どう見ても屋形ではなく…。


「お城…?」


「だから言っただろう。青龍が集う城だと」


外観は姫路城にそっくりだ。

城の周りは花畑で、ピンクや白、黄色などの様々な可愛い花が咲き乱れている。

絵になるような、とても綺麗な風景。

だから花の屋形なのかな?