やっぱり今のは単なる夢だったの?
あれ?でも…腕が痛くない。
呼吸も楽に…。
私は慌てて左袖をまくった。
「な、い…」
ビッシリと浮き出ていた鱗が綺麗に消えている。
白龍様が、帰ってきたんだ!
そういえば…微かに口内に血の味がする。
「白龍様…」
帰ってきたのなら会いに行かなきゃ。
布団から起き上がって身支度をしようとしたら、おばあちゃんが話し掛けてきた。
「桜ちゃん、うなされてたようだけど…大丈夫?」
「うん。おばあちゃんこそ、熱は?寝てなきゃダメだよ」
「それが、なんだか調子が良くてね。急に熱も引いて、さっきまでの辛さが嘘みたいだよ」
え?それって…まさか!
「お母さんは!?お母さんも元気になった!?」
「ええ。すっかり良くなって畑に出て行ったわ」



