「やだな…」 彼を拒否するような言葉を言っておいて、またすぐ助けて下さいなんて…虫が良すぎるよね。 頼れない。 頼っちゃダメ。 けど、昨日より状況は最悪で。 冬の夜中におばあちゃん一人。 何かあってからじゃ遅い。 「……………っ」 おばあちゃんか、自分のつまらない意地か。 捨てるのなら、やっぱり…。 「決めた…!」 私はコートをパジャマの上から羽織り、勢いよく家を飛び出した。