「白龍様、ご飯粒ついてますよ?」
「何?」
ご飯粒を取ろうと口元に手をやる白龍様。
けど、なかなか粒に触れなくて私が焦れったくなってきた。
「取りますよ」
「ああ…頼む」
大人しくご飯粒を取ってもらってる白龍様は、なんだか子供みたい。
ちょっと可愛いと思ったのは、絶対に内緒。
「はい。取れました」
「すまない」
そう言うと白龍様はご飯粒を取った私の指を引き寄せ、パクリと食べた。
「ふえ!?」
指ごと口内に含まれ、白龍様の舌の動きや感触が直接指先に伝わってくる。
「なななにしてっ!?」
「米が勿体なかろう」
だからって、私の指まで…!
恥ずかしい!と抗議しようとした時だった。
ズキンッ
「っ…!」
突然、左腕が痛んだ。



