ようするに龍神様達は、身体を張って綺麗な自然を守ってくれているんだね。
それなのに…私達は平気で川や海へのポイ捨てをやってしまう。
そんなんじゃ龍神様も人間嫌いになっちゃうよね…。
「知りませんでした……。ポイ捨ては敵ですね」
「ふっ、ポイ捨てなど可愛いものよ。まあ、大量にやられれば笑ってもいられんがな。より酷いのは工場から流れ出る汚染物質だ。ほとんどの毒龍はそれにやられている。私もしかりだ」
工場の汚染物質か。
確かにポイ捨てよりも龍神様の身体に影響しそう。
「それでだ。話を戻すぞ、千早」
何個目かわからないフィナンシェを口に運んだ後、シトリ様は千早様に続きを話し出した。
「私にはまだ青龍の誇りがある。それはつまり貴様の父、夕星の友としての誇りや責任もあるという意味だ」
「…どういう意味かな?」



