「あっ!?」 昇りきった先。 滝の上流まで来た瞬間、突然、光の龍が爆ぜた。 龍の形は一瞬にして崩れ、消え去り、辺り一面に光が灯る。 四方八方に飛び散った光の粒は、まるでチラチラと舞い降りる雪の如く緩やかに大地に降り注がれていく。 星の輝きにも似た光の粒子。 私の手の平にも落ちてきた。 「この光が、祝福なんですね」 「そうだな。温かい光だ」 祝福の光は、寄り添う私達を包み込むように降り続けた。 いつまでも、いつまでも…。