帯は取られちゃったけど、まだ着物は羽織ったまま。
白い地に薄桃色で可愛らしい花が描かれている寝間着を、私は抱きしめるようにギュッと握った。
「……臭いを落としたいんだよ。随分ひどかったからね」
「でも、着たままでもいいでしょう?」
「ダメ。ダメだよ」
千早様が強引な手つきで攻めてきた。
私の両肩から着物がずり下がる。
「きゃ!?」
「沙織……見せて」
耳元で甘く囁かれたけど、私は…。
「い…いやっ!!」
千早様の胸を押して、地面に座り込んだ。
「はぁ……なら、仕方ないか」
力なく溜息をこぼした千早様。
水浴びを諦めてくれたのかと思いきや。
「そのままでもいいよ」
「え?」
中途半端にはだけた私を抱きかかえ、川にザブザブと入っていった。



