「水浴び?ここで?」
「うん。そう。ここで」
頷くなり千早様は私の着物の帯に手をかけた。
シュッと衣擦れの音がして慌てるも、時すでに遅し。
「ちょっ…!やめて下さい!」
「着物は濡らしたくないよね?ほら、脱いで」
「ほ、ほんとに水浴びするんですか!?」
「するよ。大丈夫。沙織だけじゃない。私も一緒だから」
すると、千早様も着物を脱ぎ出した。
手際よく自分の帯を外し、傍にある岩の上に置く。
「もしかして……は、はだ…かに…?」
「ならずして、どうやって沙織は水浴びするのかな?」
いや…さも「裸になるのが当たり前でしょ?」みたいに言われても…。
千早様は……恥ずかしくないの…?
「む、無理です。私はこれ以上…脱げません」



