「へ?う…そ」
「さ、沙織ちゃん!?」
龍の手に捕らえられた私に気づき、朱美ちゃんが腕を引っ張ってくれた。
けど、虚しいかな。
私の身体は空中に浮いて、龍神様と一緒に飛翔した。
「いやぁああっ!!!」
「沙織ちゃ~ん!!」
朱美ちゃんの声や姿がどんどん小さくなる。
「沙織っ!!!!」
朱美ちゃんに代わって千早様の声が近くに聞こえた。
私を持ったまま上へ上へと舞い上がる龍神様。
あっという間にかなりの高さまで飛んできてしまったことに驚きと恐怖を覚えながら、私はキョロキョロと辺りを見回し千早様を探した。
「沙織!!!」
「千早様!!」
いた!少し下に千早様が見えた!
「鏡花!!沙織を放せ!!」
千早様が吠える。
私を握っているのは鏡花様なの?



