「千早様…?」
私が目にしたのは、半壊したベランダと障子。
それから、龍の姿になった千早様や鏡花様達だった。
「沙織!来るな!!」
千早様の指示と同時に、私目掛けて雷が放たれた。
「きゃあっ!?」
どの龍神様がやったのかわからないけど、私を殺す気だったのは確かみたい。
間一髪で避けた後、私が立っていた場所を振り返ったら、床に穴が開いていた上、その周辺が真っ黒焦げになっていたから。
「沙織ちゃん!?何があったの!?」
今の音や震動のせいで朱美ちゃんが部屋から出てきた。
私の方に駆けてくる。
「朱美ちゃん!危ないから来ちゃダメ!」
「え?何で?って、何これ!ベランダがバッキリ折れてる!!」
「今はそれどころじゃないの!」
ビックリしてる朱美ちゃんを押して奥の部屋へ隠れようとした時だった。
私の身体が巨大な手によりグワシッと鷲掴みにされた。



