玄葉様によると、普通、長ともなれば子供の数は二ケタが当たり前だとか。
もちろん不特定な相手との子供らしい。
「父上が子沢山じゃなかったからって、私は頑張らないよ」
「では若月様に期待しましょうか」
「あら、違うわよ。沙織ちゃんしかいらないなら、沙織ちゃんに頑張ってもらうしかないじゃない」
満面の笑顔でポンと私の頭に手を置く玄葉様。
ふえ!?
ここで私に白羽の矢が立った!?
「むむむ無理です!!」
「あら~、真っ赤になっちゃって。カワイイ~!」
「こら、やめないか玄葉!」
「だって沙織ちゃん、からかいがいがあるんだもの。小動物みたいで好きよ~。ペットにして飼いたくなっちゃう」
玄葉様にペット言われた。
龍神様のペット…。



