やっと千早様の正直な気持ちが聞けたようなきがする。

今までの言葉は何となく現実味がなくて、乾いた砂のようだったけど…今なら、怖くない。


「好きですよ、千早様」


そっと声に出してみた。


「ふふっ、私もだよ。大好きだ、沙織」


優しいキスが落ちてくる。


清んだ空気と滝の声を感じながら、今だけは二人きりの世界で、恋の甘さに浸りたい…。