「心配しないで。明日、おじいさんに会う直前、治してあげるから。なるべくギリギリがいいんだよ。おばあさんの龍化のペースがわからないからね」
説明しながらスーッと降下する。
家が近くなってきた。
「わ、かり…ました」
まだ、痛むな…。
苦しい。
「でも沙織のお母さんには今から会おうと思うんだけど、いいかな?」
「え?あ…はい。お願い、します」
今から会うの?
どうしよう。
痛みが治まればいいけど…。
なんて考えてたら、もう庭の中。
地面に降ろされた私は少し前屈みになりながら玄関に近づいた。
「沙織、痛むのかい?さっきから様子が変だよ」
指摘されてドキリとする。
「大丈夫っ、です」
「本当に…?信じるからね?」
「はい」
内心冷や汗をかきつつ、笑顔で頷きながら私は玄関を開けた。



