勢いよくドアを開けたら
一気にフェンスを上った。

涙が溢れて止まらない。
やっと母さんの所に行ける。
やっと苦しみから解放される。

目を閉じて風に身を預けた。
フワッと風が吹いた瞬間、

私の体はフェンスを越えていた。

そして落ちたのかも分からず
意識を手放した。


どのくらい時が経ったのだろうか。
私は目を覚ました。


なぜかフェンスの内側にいた。

真夜「私…死ねなかったんだ…」

また涙が溢れ出す。