しかも何気に…初めてだったんですけどー!?

頬に爪を立てて、ワナワナと震え出したあたしに、
「どうした?」

のん気に聞いてきたメグに、
「ふざけんじゃねーぞ、このクソバカ変態ヤロー!」

拳を一発お見舞いした。

メグはマンガのようにふっ飛んだ。

「1人とその他大勢の区別くらいつけろや、このすっからかんが!」

地面に倒れて気を失っているメグに向かって一言言うと、あたしは早足でその場を立ち去った。

あいつ、最ッ低!

最低最悪にも程がある!

油断してたあたしもあたしで悪いけど、何でもないと言うようにキスをしたメグもメグである。

ナナの周りには背が高いヤツばっかしかいないんだったら、あたしの周りにはタダものじゃないヤツばっかだよ!