メロンジュース

「もう子供じゃねーよ!

16だし、高校生だよ!」

少年がムッとしたと言うように椙山恵に言い返した。

「えっ!?

高校生!?」

あたしは驚いて少年に視線を向けた。

「何だよ、それがどうしたんだよ」

少年は今度はあたしに言い返した。

「中学生かと思ってた…」

呟くように言ったあたしに、
「…よく言われることなだけに返せねーよ」

少年は呆れたと言うように息を吐くと、呟いた。

「16だろうと、高校生だろうと、未成年には変わりはねーぞ」

呆れている少年に追い打ちをかけるように、椙山恵が言った。