メロンジュース

「好きにならない…か。

まあ、愛がなくても結婚はできるから何とも言えないけど」

椙山恵は呟くように言うと、
「じゃあ、その3つの条件を飲むとしますかな」
と、続けて言った。

「えっ…!?」

少年が慌てたようにあたしと椙山恵の顔を交互に見つめる。

「お…おい、そんなんでいいのかよ!?

メグは昔から頭がおかしいとは思ってたけど…。

あんたは今から考え直せ!」

慌てたように言う少年に、
「子供が口出しする問題じゃないぞ」

椙山恵がたしなめるように言った。