「1つは、来年の4月に結婚すること。

つまり、あたしから“学生”と言う肩書が消えたその時に」

「まあ、そうだよね。

それが1番いい方法だよね」

椙山恵は首を縦に振ってうなずいた。

「2つ、あたしをあんたの“妻”と言うところに必ず就職させること」

「保障する」

「3つ…」

あたしは椙山恵をジッと見つめた。

「あたしはあんたを絶対に好きにならない」

外見はパーフェクトだとして、中身はとんでもないパッパラパーである。

変態で、結婚理由は気に入ったからと言っているようなヤツである。

論外にも程がある。