突然大きな声で叫んだあたしに、椙山恵と少年の躰が驚いたと言うようにビクッと震えた。

「あたし、あんたと結婚する!」

宣言するように言ったあたしに、
「…マジっすか?」
と、少年。

「頭いいねー!

さっすが、現役大学生!」
と、椙山恵。

「ただし!」

あたしは椙山恵の前にビシッと人差し指を突き出した。

「3つ、結婚するに置いて条件がある!」

「…えっ?」

今度は椙山恵がフリーズする番だった。

ふん、今までの仕返しじゃ。

あたしは心の中で毒づいた。