あたしと目があったナナは微笑むと、ライスシャワーをかけた。

――受け取るよ、ナナらしいその祝福を。

あたしは心の中でナナに言った。

ナナの告白を断ったのは悪かったけど、同時に彼には深く感謝をしている。

だってナナは、あたしの中のメグの気持ちを教えてくれたのだから。

そんな彼がある女の子と出会って恋をするのは、また別の話。

「マーサ」

メグがあたしの名前を呼んだ。

「メグ」

あたしはメグの名前を呼ぶ。

雲1つない青空の下で、メグがあたしを抱きしめた。

あたしはそんな彼の背中に、手を回した。

☆★END☆★