ナナはハッと我に返ると、顔を紅くさせた。

えっ?

どうした?

「すまん…」

ナナは呟くように謝ると、あたしから離れた。

メグは何故かニヤニヤしながら、
「お前、俺からマーサを横取りするんじゃねーぞ」
と、ナナに言った。

「なっ…!?

バッ…!?」

ナナは顔を真っ赤にさせて動揺している。

一体、ナナは何が言いたいんだ?

そう思った時、
「ああ、すまん」

メグはシャツのポケットからスマートフォンを取り出すと、この場を離れた。