校舎の前にある掲示板で、新しいクラスの確認をする。

「えーっと…霧ヶ峰、霧ヶ峰…」

1組から順番に名前を自分の名前を確認。

視線は掲示板に向けられてて、周りを見なかったのが悪かった。

ドンッ!

「きゃっ…!」

肩に当たった衝撃と小さな悲鳴で俺はハッと我に返った。

「ああ、ごめ、ん…」

視線を向けて、俺は目が離せなくなった。

ボブカットの黒髪。

二重の大きな目に、小さな鼻に、ピンクの唇。

白人かと思うような真っ白な肌が、それら全てを引き立たせているように感じた。