ハリネズミの恋

たぬき寝入り…なんてことはないよな?

俺は針井の顔を覗き込んだ。

本当に寝ていた。

スースーと寝息を立てているところを見ると、相当深い眠りの中にいるみたいだ。

こいつ、夜ちゃんと寝てんのか?

教室にはオレンジ色の夕日が差し込んでいる。

針井の緻密に整った顔が、オレンジ色に染まっている。

それがとてもキレイで、不覚にも俺は見とれてしまった。

かわいい系かキレイ系か…。

針井の場合は、キレイ系だな。

夕日に包まれている彼女の顔を見ながら、俺はそんなことを思った。