ハリネズミの恋

「『マーサに絶対着せる宣言!』って、いとこながらぜひとも頭の中を見て見たいぜ」

呆れながら呟くと、俺はスマートフォンをブレザーのポケットに入れた。

チラリと、机に突っ伏している針井に視線を向けた。

「まだ寝てる…」

俺がここにいると言うことにも気づいていないみたいだ。

時計に視線を向けると、後もう少しで下校の時間が終わる。

仕方ない、起こしてやるか。

俺は針井の席に歩み寄った。

「おーい」

呼びかけて、トントンと指先で机をたたいた。

針井は起きない。

「もう少しで下校時間が終わるぞー」

起きない。