ハリネズミの恋

「えー、七緒も人間なんだなって思って」

「何だよ、それ…」

人間なんだなって、俺は化け物か何かだと思われてたのか?

「いつもおちゃらけてると言うか…うーん、何にも考えてないと言うのかな?」

「テメ、蹴り殺すぞ」

俺は早足で校門の方に向かう。

「え、ちょっと待て!

悪かった悪かった!」

太が後ろから追いかけてきた。

あ、そう言えばマーサに今日は遅くなるってこと言ってなかったな。

合コンのことすっかり忘れてたうえに、何にも連絡してない。

そう思った俺はマーサにメールしようと、シャツのポケットに入ってるスマートフォンを取ろうとした。