ハリネズミの恋

「アハハ…」

俺はひきつった笑顔を浮かべてごまかすと、靴箱からスニーカーを取り出した。

靴は基本スニーカーだ。

何時間歩いても疲れないし、いざと言う時には走れるし、踊ることもできる。

俺はスニーカーに履き替えると、早足で下駄箱を出た。

「大丈夫か?」

下駄箱を出たとたん、太に話しかけられた。

「ちょっと考え事してただけだよ」

俺はそう返した。

「考え事って…へえ、七緒も考え事する時があるんだな」

「それ、どう言う意味だ?

俺、すっごいムカついたんだけど」

俺は毒づくように返した。