その動作を一通り見た後、俺は再び太の方に視線を戻した。

太はストローを口に入れたまま、ニヤニヤと笑っていた。

「気持ち悪いにも程があるぞ」

俺は毒づいた。

「ひどいなあ」

太はストローから口を離すと返した。

「事実なんだから」

俺も何クソと言うように言い返したら、
「お互い様だろうが」

太は机の中からポッキーを出した。

「またポッキーかよ」

袋を開けて中身を取り出した太に俺は言った。